互いが同じ腕力を使っているから膠着状態になってしまう。でも、命のやり取りをする武術の達人は、相手と同じ土俵(得意分野)で勝負しないことが鉄則みたいですね
「四手をはなす」というのは、敵も自分も五分五分に張り合う気持ちになってしまうと、闘いが膠着してしまうものだ。
決定版 宮本武蔵全書
五分五分の張り合いになったと感じたら、それまでの気持ちを捨てて、別の手段で勝つことだ。
力やスピードが、毎回、相手よりも優れているとは限らないですから。何より初見の相手の力量(強さ・速さ)が分からないので、出たとこ勝負の博打になってしまう。
以前、武術(戦闘技術)では、相手と別の手段(方法・対策)でもって同じ結果(斬る・打つ・投げる)を出すことが勝利のポイント(極意・心構え)といった話を聞いたことがあります。武術は、年齢、性別、体型の大小に関係なく生き残る(勝つ)ためのものというお話しでした。