野村克也監督の座右の銘で有名な言葉。江戸時代の大名で、肥前国平戸藩藩主の松浦静山さんが書いた「常静子剣談」にある言葉。全文が読んでみたくて、原文と訳が掲載されてる本をお取り寄せしました。
予曰く、勝に不思議の勝あり。負けに不思議の負けなし。問、如何なれば不思議の勝と云う。
不思議の勝ちがある理由を問われて、その意味を答える続きがあって、とても興味深いです。原文は難しいので、訳があって助かりました。
予が答える。「法則に従い、技術を守ってたたかえば、たとえ気力が充実しておらずとも勝利を得ることができる。このときの自分の心をふりかえれば、不思議と思わずにいられないからである」
続けて、不思議の負けがない理由もあって。やるべきことをちゃんとやってれば、幸運な勝利はあるけれど、やるべきことやってないのに勝てるわけはなくて、そこにアンラッキーはないというった感じ、なるほどです。
野球でいうと、体力の基礎があって、技術の基本があって、戦術がちゃんとしてて、万全の準備を整えていれば、運が味方してくれる勝利もあるということなのかも。逆に、基礎も技術も戦術もなくて、何の準備もしてなければ負けるべくして負けるというの、勉強になりました。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉に近いの感じて。「できることやったら、結果は天にお任せするだけ、だからできる準備はちゃんとしようよ。ジタバタは準備のときにして、勝負の場では負ける不安は忘れて戦おうよ」といった迷いを断つ言葉なの感じました。
負けるのは自分がやれることやってないからなの、やれることやってないのにやるまえから失敗を心配してるの、「負けに不思議の負けなし」の一言がとても心に響きました。